「誰の視点で見ていますか?」
先日、私は子育ての本を読みました。塾講師が書いた本です。この方は子育てに悩む多くの保護者に、子育てのヒントを提供しています。その中で、興味深い体験を紹介していました。
だいたい、こんなお話です。
「ある日、勉強の苦手な男子生徒が、定期テストの結果を持ってきました。案の定、あまり良くありません。30点台でした。それを見た自分は彼に『次は頑張ろう』と励ましました。しかし、その生徒は全然がっかりしていませんでした。彼はその点数に十分満足しており、『今回は自分もよく頑張った』と自慢気だったのです。
その時、気づきました。自分は勝手に自分の尺度でこの子を見ていた。自分の尺度でできるできないを判断していた、と。しかし、それは間違いでした。というのは、彼は自分で自分の尺度を持っているからです。自分の尺度でできるできないを判断しているのです。講師も生徒を判断するなら、生徒の尺度で見、判断しなければなりません。」
そして、こう結論づけています。「子どもの尺度で見るならば、全ての子どもはできる存在です。できる存在として子どもと接した時、子どもは本当にできる存在になるのです」と。
この話を読んだ時、一つの聖書の言葉が思い浮かびました。キリストが語られた言葉です。「何事でも、自分にしてもらいたいことは、他の人にもそのようにしなさい。(マタイ7:12)」
私たちは多くの場合、自分の視点で他人を見ています。そして、自分の尺度で相手を測り、「もっと○○しなさい」とか、理屈で説得しようとするのです。けれども、そのやり方では上手くいきません。まずは、相手の視点に立ち、その人の尺度で判断することを学ぶ必要があります。私も、この事を深く教えられ、目が開かれる思いがしました。
私はまた、逆の立場も考えてみました。確かに、自分が子どもだった時、人に自分の気持ちを理解され、「よく頑張ったね」と評価された時、「もっと頑張ろう」と素直に思えました。
上記のキリストの言葉は、人間関係を良好にする秘訣であり、黄金律(ゴールデンルール)と呼ばれています。ぜひお互いに実践していきたいものです。
あなたは誰の視点で人を見ていますか?

