人気放映中の朝ドラ「あさが来た」では、幕末の日本が面白く描かれています。当時は男女の役割がはっきりと分かれ、明らかに男性が優位な社会でした。主人公のあさは、しばしば父に「女子(おなご)に勉強など要らん」と言われ、義理の父からも「女子が商売に口出しするな」と叱られます。男女平等が当たり前の現代、特に若い世代の方々には考えられないことですね。
ところで、聖書は古くから読まれてきた本ですが、その最初から、女性が男性と同じように尊い存在であることを語っています。「創世記」にはこう記されています。「神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。(創世記1章27節)」神はまず男性を造られ、女性を男性と対等のパートナーとして創造されました。歴史の初めから、神は女性と男性を等しく価値のある存在として見ておられるのです。ところで、興味深いのは、神が男性を造る時は地のちりから造られたのに、女性を造る時にはそうされなかったことです。神は男性を眠らせて肋骨を一つ取り、それをもとに女性を造られた…と聖書は語ります。マシュー・ヘンリーという人は、こう述べています。「男を支配するために、頭から造られたのでもなく、男によって踏みつけられるために、足から造られたのでもない。むしろ、それは彼の脇にあって彼と対等であるために、彼の腕の下で守られるため、そして彼の心(心臓)の近くにあって愛されるためだ。」
あさのモデルとなった広岡浅子さんは、「日本で最初の女子大学設立に貢献した人」として知られています。実は彼女も聖書に出会い、人生を大きく変えられた1人なのです。60歳を超えてから洗礼を受け、その後はさらに、女性の地位向上のために尽力しておられます。男性であれ、女性であれ、「神はあなたを『ご自分のかたち』に似せて造られた。あなたはそれほどに尊い、価値のある存在です。」これこそ聖書の語る、変わらないメッセージです。あなたもぜひ聖書を開いてみて下さい。自分に自信が持てるようになり、生きることが喜びに変えられます。
伝道師 後藤献四郎