「人は病気で死ぬのではない。寿命で死ぬのです。」

音声で聴く

現代は「健康志向の時代」で、テレビでも雑誌でもその類の資料が氾濫しているほどです。もちろん、あなたも健康に気を遣っておられると思います。それは、できるだけ健康に生きて人生を楽しみたい、少なくとも重い病では死にたくない、と思うからでしょう。もちろん私もそのひとりです…。でも牧師として聖書を学んできて思うことはこういうことです。

人は病気で死ぬのではありません。寿命で死ぬのです。こんな事を言うと「だって人は病気で死ぬではないですか」と言われるでしょう。それはその通りですが、多くの方の身体や心の病や健康ということに接しながらつくづく思わされてきたことは、人はどんなに重い病になっても、神の時が来ないなら死なないのです。また逆に、どんなに健康であっても、神の時が来たら、死ぬのです。

キリストはマタイの福音書6章27節でこう言われました。「あなたがたのうちだれが、心配したからといって、自分の命を少しでも延ばすことができますか」

だからこのことから次のことが言えるのです。第1に、自分の命を守り支配される真の神様がおられるということ。第2に、どういう形で人生が終わろうとも、それは天寿を全うした、ということ。第3に、だから自分の命のことで思い煩わない、ということです。

このキリストのお話にはもう少し先があります。「だから神の国と、その義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべてあたえられます」

つまり、神の前にキリストへの信仰を通して義とされる罪の赦しを得ることを先ず第一に求めていきなさい、ということです。あなたも自分の命のことと生活に必要なことをすべて満たしてくださる神さまがおられることを知られて平安な人生をお知りになりませんか。祝福をお祈りしています。

牧師 中 西 正 夫