「“今日”が一番若い日」
ついに今月から紙幣が一新されました。千円札、五千円札、一万円札が全て刷新されるのは 20 年ぶりだそうです。渋沢栄一ブームが既に始まっていますが、私が注目しているのは新五千円札の津田梅子です。彼女は現・津田塾大学の前身である女子英学塾を創設し、日本でも女性が高等教育を受けられるように尽力した人物です。今でこそ当たり前の男女平等ですが、これを実現するために計り知れない貢献をして下さいました。
彼女に大きな影響を与えたのは、あの岩倉使節団の時代におけるアメリカへの留学体験ですが、何といっても聖書との出会い、キリストを信じたという転換点を見逃すことはできません。彼女はランマン夫妻に育てられますが、僅か 7 歳で渡米し、若干 8 歳の時、自らの意志で洗礼を受けたいと申し出ました。その後キリストへの信仰は生涯に渡って彼女を支え続け、その信仰に力を得て、彼女は女子高等教育のパイオニアとして活躍しました。
ところで、私はこれまで何名かの方々から「クリスチャンになると『〇〇をしてはいけない』とか、何かルールがあるのですか?」と尋ねられたことがあります。「〇〇はダメ、〇〇も禁止」等、窮屈という印象を持たれている方もおられます。私自身は津田梅子の足元にも及びませんが、強いて共通点を挙げるなら、幼い頃からキリストを信じて成長してきたことです。その結果、お金では得られない多くの祝福を受けてきました。例えば…、
神に無条件で受け入れられ、愛されているという喜び、祈りが応えられるという体験、苦しみもプラスに受け止められる思考の変革、心配や不安の軽減・解消、血縁関係を超えて愛し合う神の家族…等、挙げ出したらキリがありません!聖書の言葉を 1 つ紹介します。
「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また『何の喜びもない』と言う年月が近づく前に。」 伝道者の書 12 章 1 節
ある分野において権威のある書籍のことを「〇〇のバイブル」と呼ぶことがあります。そのような本は非常に価値が高く、その分野を極めたいと思うなら“必読の書”ということです。そうであれば、本の中の本、世界のベストセラーであるバイブル(聖書)そのものにはどれだけの価値があることでしょうか。
私たちは過去に戻ることはできませんが、“今日”という日は、誰にとっても一番若い日です!教会はバイブルをわかりやすく伝え、元気づけられる所です。あなたの捜し求めている課題の答えがここにあります。津田梅子のみならず、聖書は世界中で数え切れないほど多くの人々に勇気と力を与えてきました。あなたもぜひ教会へいらっしゃいませんか。
牧師 後 藤 献 四 郎