「私たちに最も必要なのは?」
今年もクリスマスがやってきますね。綺麗なイルミネーションや美味しそうなケーキを目にすると、心躍ります。一方、現実を振り返ると心が沈みます。今年日本では、子どもたちのいじめ、不登校、自殺が過去最多を更新し、生きづらいと感じる人が増えています。コロナだけが原因ではないでしょう。何が起こっているのでしょうか?
私たちの多くが幸せを感じられないのは貧しさのせいでしょうか?物価高騰が続いていますが、日本よりももっと厳しい状況にある国々はこの世界に沢山あります。では、なぜ幸せと感じられないのでしょうか?もっと別の要因があるのではないでしょうか。
聖書の中に「乾いたパンが一切れあって平穏なのは、ごちそうと争いに満ちた家にまさる」とあります(箴言17章1節)。また「クリスマス」の「クリス」はキリスト、キリストとは「救い主」という意味です。何からの救い主でしょうか?それは、私たちを不幸にする最大の原因である「罪」からの救い主です。
世界のベストセラー・聖書によれば、神は私たちを罪から救い出すために救い主キリストを送って下さいました。罪の解決なくして、本当の幸福は来ないからです。ここで、詩を紹介します。元々は英語の詩ですが、クリスマスの意味について語っています。
「もし、私たちに最も必要なものが情報であったなら、神は教育者を与えたでしょう。
もし、私たちに最も必要なものがテクノロジーであったなら、神は科学者を与えたでしょう。
もし、私たちに最も必要なものがお金であったなら、神はエコノミストを与えたでしょう。
しかし、私たちに最も必要なものは赦しだったので、神は私たちに救い主を送られました。」
私たちは手っ取り早く幸福を求めがちですが、もし私たちが罪の赦しを与えられるなら、神と私たちとの間には平和が訪れます。それは人間関係においても平和をもたらし、本当の幸福に近づくことができます。ケーキを食べても幸せは長続きせず、パーティーを楽しんでも罪の問題が残ったままなら、現実は何も変わりません。
今年、改めてクリスマスの意味を考えてみませんか?あなたに神の平安がありますように。
牧師 後 藤 献 四 郎