「物事は捉え方次第」
音声で聞く
コロナ禍が続いていますが、経済的にも物価上昇…と、暗いニュースが報道されています。明るいニュースもあるけど少ない。そう感じるのは私だけではないはずです。

ところで、聖書に「いつも喜んでいなさい」という言葉があります(Ⅰテサロニケ5章16節)。「それができたら苦労はしないよ」という声が聞こえてきそうですが、果たしてそれは可能なのでしょうか?不可能ではないと思います。視点を変えることができれば、です。というのは一見、悪と思われる状況の中にも、別の角度から見れば良いものが隠されていると言えるからです。例えば…、

・失敗した→その方法がダメだと分かった→成功に一歩近づいた(エジソン)
・意見が一致しない→相手から新しいことを学べる→イライラしないで感謝しよう
・想定外の問題が起こった→自分の無力を知った→祈る原動力が与えられた …等々です。

「物事は捉え方次第」ではないでしょうか?悪い部分に注目すれば、気持ちがネガティブになり、不満を抑えられず、良いものも生まれません。しかし、目の前の現象だけに支配されず、「ここから何を学ぶことができるか」と考えるなら、その背後にあるもの—有益で大切なレッスン—を引き出すことができるのではないかと思います。

起こった不幸を変えることはできませんが、それに対してどのように反応し、対処するかは自分で決定できます。もし、「いつも喜んでいなさい」が不可能であれば、聖書に書かれることもなかったでしょう。捉え方を変えることができれば、私たちは未来を良いものに変えていくことができるのではないでしょうか。“新しい視点”を取り入れてみませんか。

伝道師 後藤献四郎