二月は季節的にも厳しく受験生にとっても試練の時、また一般の方々には「二、八」といって事がうまく行かない月と言われます。そう言う時ですから、思うように動かず、「いつまで!?」って思うこともあるのではないかと思います。でも「事が動かず、神様も自分のことをお忘れになっているのではないか」というのは違うのです。

1.先ず目に見えない部分がちゃんと動いています。

例えば、落葉樹は真冬になるとすっかり葉っぱを落としてしまい、外側には何も変化が見られません。しかし目には見えない大地の中には次の春の成長のために、根をもう一回り長く延ばしているのです。「事が動かない」というのも、見える部分だけの話なのです。

2.「神の時」が来ていないからです。

確かに事態が動かないように見えるときがあります。そんなとき焦るのですが、焦っても、どうにもなりません。要するに「神の時」が来ないなら、人間的に色々ともがいても、事は成りません。しかし「神の時」が来れば、周りがどうあがこうと事は動いていくのです。有名な聖書の一節に「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある」(伝道者の書3章1節)とある通りです。

3.静まって反省するときです。

 聖書の言葉に「順境の日には喜び、逆境の日には反省せよ」(伝道者の書7章14節)

とあります。事が動かない時にすべき事は「反省」だというのです。この反省は、自分が悪かったというような思いではなく、今まである程度生きてこれた自分の生き方とは異なる生き方や方法を神が示し、更なる高い道を歩ませるために、事動かないようにしておれる、それに気づくべき時でもあるのです

ですから、どうぞ神の御心を知られて心平安に過ごされますように。

「天が地よりも高いように わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い」(イザヤ55章9節)

                           牧師 中 西 正 夫