「新しい視点で、新しい年を」
あけましておめでとうございます。新年を迎えましたが、今年はどんな年にしたいですか。「2017年は、今まで以上に良い年にしたい。」誰もがそう願うのではないでしょうか。
新たな思いで頑張るのは素晴らしいことですが、大抵の場合長続きせず、暫くすると不満やストレスが溜ります。周囲の環境が大きくは変化しないためです。そのうち意欲も下がり、新年の決心も揺らぎます。これまでと同じです。新しい生き方を始めるには、新しい思考を持たなければなりません。すると、環境が変化しなくても、喜びと感謝をもって生きることができます。聖書は私たちに、その新しい思考(視点)を提供してくれます。
先日、私はイ・ヒアさんという韓国人女性の記事を読みました。彼女は生まれつき腕が短く、下半身も両脚とも膝から下がありません。幸い、母親に勧められ、5歳からピアノを始めることになりましたが、それは私たちの想像を絶するような大変なことでした。というのも、彼女には指が左右とも2本しかないのです。アザラシ肢症というそうです。心と体も弱り、ピアノからも遠ざかる思春期の時期もありました。どんなに辛い日々だったことでしょう。
しかし彼女は今、韓国はじめ、日本や世界各国で活躍しています。インタビューにも笑顔で答え、彼女の演奏を聴いた多くの人々が「希望に満ちた音色だ」と口にします。その演奏のパワーはどこから来るのか?その背景には、聖書から得た新しい思考(視点)があります。
聖書には、こんな話があります。「弟子たちは彼についてイエスに質問して言った。『先生、彼が盲目に生まれついたのは、誰が罪を犯したからですか。この人ですか。その両親ですか。』 イエスは答えられた。『この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現れるためです。』」(ヨハネ9章2-3節)ヒアさんは聖書からこの事を知りました。「身体の障害というのは罪と関係がない。身体の不自由な自分にも、神の計画があるのだ。」
彼女のビジョンは「『神様はいない』という人に神様が生きていることを伝えること」です。実際、彼女を通して神様を知った人々は世界に沢山います。彼女は今、生き甲斐と喜びを得、彼女にしかできない方法で希望を伝えているのです。新しい視点を聖書から受けたのです。
2017年、神はあなたにも素晴らしい計画を立てておられます。あなたもぜひ、聖書を手に取られ、神が用意しておられるあなたへの祝福を受け取って下さい。心からお祈りします。
伝道師 後藤献四郎