「明日のことを心配しない」

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令和になってから2つの戦争が始まり、物価高騰が止まりません。米や野菜といった普通の食材が高級品となり、不安な日々が続きます。私も2人の子を持つ身となり、常に節約を心がけています。早く以前のようになってほしいと願いますが、どうなるでしょうか。

私はクリスチャンとなって約20年経ちますが、心配性な性格はあまり変わっていません。最近もとても不安になることがありました。しかし、「もう、おしまいだ」とパニックになることはありません。神の言葉である聖書の約束を信じ、握っているからです。

キリストはこう言われました。「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。ですから明日のことまで心配しなくてよいのです。(マタイ6章33~34節)」“これらのもの”とは、“生活に必要なもの”のことです。私たちの造り主である神を認め、キリストを通して神との関係を持っているなら、生活に必要なものは全部与えられるという約束です。

私は先月40歳となりました。大家族に生まれ、大学生の時も親からの支援はありませんでした。平均的な家庭に比べれば、厳しい境遇だったと思いますが、不満はありません。というのも、神の祝福も多く体験させて頂いたからです。「学費がない」「支払いができるだろうか」といったこともありました。ところが、その都度、経済的な必要は満たされ、今日に至ります。一度や二度なら「運が良かったんでしょう」となるかもしれませんが、何度も何度もです。その度に「ああ、神は私の必要をちゃんと知っておられる。どんなに状況が厳しくても、決して忘れられてはいないのだ」と確信することができ、安心です。

このような体験は私だけでなく、これまで多くの人々が世界中で体験してきたことです。私の身近にも同じ祝福を体験した方々が少なくありません。私たちを造って下さった神は、私たちに何がどれだけ必要か既にご存知です。単なる励ましの言葉ではありません。

目には見えなくても、神は生きて働いておられ、あなたの必要を全て知っておられます。あなたもキリストを通して造り主を信じ、受け入れる時、明日の心配から解放されます。心配が好きな人はいませんが、心配な時こそ神に心を向けて祈り、祝福を体験する機会となり得ます。あなたの上に、神の豊かな祝福がありますように。

私が金剛教会のホームページにて、メッセージをお伝えするのは今回で最後となります。これまで15年に渡り、祈り、支え、励まして下さった方々に心から感謝します!

牧師 後 藤 献 四 郎