勉強の全然できなかった女子高生が、難関大学に合格した話。2年前、これが話題となり、ついに映画化されて、先日公開されました。私は最近、その子を育てた母親が出版された本を読みましたが、その中で、その子から意欲を引き出すことに成功した塾講師・坪田信貴氏が多くのことを語っておられます。とても興味深い内容で、その一部はこのような話です。

人を評価する主な3つの方法

  1. Doing(行為)で評価する方法:勉強ができる人は偉い。売り上げが悪い人は役立たず、等

  2. Having(地位・財産)で評価する方法:社長は偉い。長年勤めても平社員の人はダメ、等

  3. Being(存在そのもの)で評価する方法:「あなたが何をしようが、どんな状態であろうが、ただ生まれてくれて、ここにいてくれることがうれしい」という評価

「どうしたら我が子が意欲的に勉強するのか」という問いに対し、坪田氏の答えはこうです。「親が子どもに対して、ポジティブな声かけをし、また『Being』での評価を実際に伝えていくべきです。そうして、子どもとの信頼関係を築くことで、初めて子どもに自信と安心感が生まれます。…そこから、やがて勉強や学習という知識への渇望が湧いてくるのです。」

実はこれ、聖書が何百年も前から語り、教えているメッセージと同じです。聖書によれば、人間は皆、あなたも私も11人が神によって造られ、愛された素晴らしい作品なのです。

「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ434)

「私たちは神の作品であってキリストイエスにあって造られたのです」(エペソ210)

神の目にあなたが高価で尊いその理由は、あなたが何か特別なことができるから(Doing)、またはあなたが何か特別なものを持っているから(Having)ではありません。神があなたをご自分のかたちに似せて造られた。それゆえに、あなたが何をしていようと、どんな状態であろうと「そこに存在しているだけで、生きているだけで、うれしくてたまらない」のです。

あなたはこれまで、家族や身近な人の言葉に傷つき、自信を失ってこられたかもしれません。もしそうであれば、ぜひ、あなたに対する神の思いを知っていただきたいのです。「わたしは決してあなたを離れず、またあなたを捨てない」(ヘブル135)「女が自分の乳飲み子を忘れようか。自分の胎の子をあわれまないだろうか。たとい、女たちが忘れても、このわたしはあなたを忘れない」(イザヤ4915) 私たちが求める力と喜びは全て、ここにあります!あなたに、神の祝福がありますように!

伝道師 後藤献四郎